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2018年6月 9日 (土)

ヒトにつくられたサダメ

暗い炭鉱に響く美しい小鳥の鳴き声






かつて、ドイツの炭鉱で働く坑夫たちは
その仕事場にある鳥を持ち込んでいたのだという

それは趣味のためではない
その鳥には炭鉱での実用的な仕事があった

その鳥はとても繊細で
とりわけ「毒物」には敏感に反応する

もし、炭鉱内に毒ガスが発生した時
その美しい鳴き声がピタリと止む
そう つまり
炭鉱内の「毒ガス検知」に用いられたのである









炭鉱内に何の異常もない時には
その鳥の美しい声は
無機質な音ばかりが響くその場所を
陰鬱とした炭鉱で黙々と作業する鉱夫たちの心を
大いに癒していた









炭鉱の底にあって
多彩な音色に富むその鳥の鳴き声は
心地よく心に響いていた

そんな坑夫の一人であった
「ヴィルヘルム・トルーテ」

不思議な鳴き声をする一羽がいることに気づく

普通は
「口を開けて『高音』で鳴く」
ところが、その一羽は
「口を閉じたまま『低音』で鳴く」

どこか物足りなさを感じたその低音の歌声
しかし 何度も聞くうちに
じんわりと心の奥底にまで響き渡り
その渋い歌声にすっかり魅了されてしまう

さらに良い声を求めて
トルーテは交配を繰り返し
やがて一つの完成を見る


ある人はその歌声を
「普通のがポップ・シンガーなら
この鳥の声は『オペラ歌手』だ」
ある人は
「その音色はクラシックや雅楽のようなもの
静かに聴き入るに相応しい」
と評価する









「耳のごちそう」とも言われるその低音の歌声

科学的に分析すれば
そこには
「何重にも重なり合う倍音」
「1/fのゆらぎ」が見えてくる


「幽霊のような音」も表現される倍音とは
一番強く聞こえる音の後ろで
かすかに鳴っている音のことである

その鳥の主に発する「基本波」となる音は
人間の耳ではよく聞き取れない
基本波は人間の聞き取れる波長(おおよそ2500~5000Hz)よりも
一段低いところにあるためである
聞こえているのは基本波が生み出す「複数の倍音」である



メインの音の後ろでどんな倍音が鳴っているかによって
その音の「音色」が決まるとも言われている

ピアノの「ド」と
トランペットの「ド」では
同じ音でありながら全く違う音色に聞こえる

その違いを鮮明にするのが「倍音の違い」なのである
倍音が豊富であるほど
その音は「輪郭のはっきりした明るくて良く通る声」になり
倍音が少ないと「ぼやけて暗いこもった声」になる

人が心地よく感じる音というのは
倍音が全域にわたって豊かに鳴っている音と言われている
その鳥の鳴き声は低音ながら
その基本波の生み出す倍音は
高い音まで複数の倍音が重なり合っている
もし基本波が高くて倍音が少なかったら
その音はキンキンと鳴り
耳に不快さを感じしまうかもしれない

ところが
幸いにもその鳥の基本波は人間の耳によく聞こえず
心地よさを演出する倍音ばかりが響くのである









もう一つの魅力である「1/fゆらぎ」
ゆらゆらと揺らぐようなその音は
規則的な音よりも柔らかく響き
快適さと安心感を与えてくれる自然界の音








普通の同種類の鳥にも「声帯」が2つあり
多彩な音を演出することが可能になっている


この賢い鳥は
音を教えればそれを学ぶことができる

実際 現在の主に9種類の鳴き声は
すべて人間が「教えた音」なのだそうだ
本来もつ声は「地鳴き」と呼ばれるものである
しかし
人々の珍重するのはその地鳴きではなく
飼育の歴史とともに教えていった音である




かつてドイツには
音を教えるための訓練用オルガンがあった

現在の飼育において
美しい歌声を学ばせることが
愛好家たちの楽しみの一つでもある
お手本となる良い歌を
「教師鳥」と呼ばれる鳥にさえずらせると
他の鳥たちもその「正しい歌」を覚えていくという
逆に、歌の下手な鳥は隔離される
下手な歌を他の鳥が覚えてしまっては困るからである








しかしながら
当然 人間の教え込んだ歌声は
自然界では何の用もなさない

いくら人間好みの歌声を森の中で披露しようとも
メスたちは全く反応しない

幸いにも、飼育された鳥は
人間好みの歌を上手に歌えれば
よいメスを「あてがってもらう」ことができる

鳥にとって、「鳴く」ということは「強さ」のアピールでもある
多大なエネルギーを使う「鳴くという行為」は
それがたくさんできるほど「強い個体」であることを主張でき
それがメスへのアピールにもなるのである

そのアピールには
「いろいろな音が出せる」ということも大事である
そのため、鳥たちには本来の鳴き声に加え
時と場合に応じて
新たな音楽を学んでいく余地が元々残されている

彼らの遺伝子は
最低限の鳴き声は保障しているものの
環境に応じる「自由度」をふんだんに認めてもいるのである
人間の教える音を学べるのは
そうした遺伝子の自由度の現れであり
新たな生存方法の試行錯誤でもある

今の世の中
炭鉱に閉じ込めておく時代ではない

殺伐としてギツギツとしてきた社会に
心地良い「倍音」を響かせ
凝り固まりがちな人間たちの心に
「ゆらぎ」を与える必要もある

サラブレッドの“走る”ことのように
“鳴く”ために人間に作られた生命

これも一つの生存競争の
成功なのかもしれない


現在は飼育種となっているその鳥も
その元をたどれば
西アフリカ沿岸の「カナリア諸島」の野生種に辿りつく
野生種は、スズメのように茶色っぽく
腹部はカナリアイエローのような黄色が見えるものの
その黄色はどこかくすんだ感じである


その鳥とは
ローラーカナリア


参考
いのちドラマチック
「ローラーカナリア ヒトのために歌う鳥」






少々⁉…前置きが長くなりましたが


ボス
アルゼンチンやる
とか言い出したので





Vsarg

ブラジルはじめました

Canarinhos_start






ワールドカップに間に合えば
ということで

Brazil_formation

ロシアW杯のメンバーを参考に




Canarinhos_member

Gankobanner_2に参加しつつ

ここにも参加しAntena3

Antena3に参加しています

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